地域の人々が、 これまでをどう暮らし、これからをどうあろうとするか
そこに参加し、みとどけること
西アフリカの内陸にあるニジェール共和国で、2011年4月から活動を始めた団体です。
首都ニアメから約700キロ東に位置するマラディ州マダルンファ県の村落部を活動地とし、教育、保健、農業などに専門分野を限定せず、地域を包括的に捉える協力活動を展開します。
団体名である「Yau da Gobe (ヤウダゴベ)」とは、活動地に暮らすハウサ族をはじめとする多くの人々が話すハウサ語の、「今日と明日」という言葉であり、「日々の積み重ね」を意味する慣用表現です。
地域への協力は、焚火の火床へくべられる薪や枯れ草のように思います。
薪を少しずらすと、たちまち火が消えたり、またその逆もあります。
消えかけた火に無闇に枯れ草をくべても、勢いのある炎は束の間に終わるでしょう。
火床を捉える努力、地域の人々がこれまでをどう暮らしてきたのかを捉える努力をします。
地域や村を木に例えた捉え方もできるかと思います。
木は一本一本生え方が違います。
何故そのように育ったのか、日当たりや雨や風など、山ほどある要因による偶然の結果でしょう。
その要因、背景、全てを紐解くのは不可能ではないかと思います。
山ほどある要因の前には、その木がこれからどのように枝を伸ばし、葉を生やすのか、想像の域を出る事はできません。
地域の人々のこれからの在り方を示す事はできないと捉えます。
地域の人々が、これからをどうあろうとするか、その歩みに参加させてもらい、
何ができるのか、共に考え、実践し、これからを見届けること。
それがヤウダゴベにできることだと考えています。